今年に入り12%下落したナスダック総合指数と日経平均

投稿者: | 2016年02月06日 11:31

昨夜のNY市場は雇用統計と企業業績を見てとても株は買えないとなり、NYダウは222ドル安(-1.29%)となり、ナスダックは146ポイント安(-3.25%)となり、これで年初来の下落率は以下のようになります。

 

NYダウ -7%

S&P -8.09%

ナスダック -12.87%

NYダウは16,000ドルの攻防になっていますが、ヨーロッパ、特にドイツ(DAX)指数は10,000ポイントの大台を遥かに割り込んでおり今や9000ポイントの攻防になりつつあります。

(昨夜はDAXは-1.14%、FTは-0.86%)

このような中、黒田バズーカ第3段は完全に空砲となり、FT紙は「ネガティブクラブ(へようこそ)」というタイトルで特集を組んでいましたが、このネガティブという意味は、<マイナス金利>という意味と<悪い>という意味が重なり合っており、さすがイギリスの情報紙と言える書き方をしていますが、内容は辛辣であり、今や日銀のネガティブ金利を絶賛するところはなくなってきており、カードをすべて切ったと言いきるところまでも出てきています。

このようなこともあり、日経平均は日銀等による買い上げにも拘わらず終わり値で17,000円を割り込んで引けており、一時は417円安の16,627円まで売り込まれていました。

為替も株もゼロ%金利発表前の水準にまでになってきており、市場が日銀サプライズは効果なし、と判断したことになり、今後市場は日銀を攻撃するようになるかも知れません。

即ち、株売り、円買いです。

日本企業が採算ラインとしているとされている一ドル115円から118円を突破させ、一ドル110円突破となれば、日本の企業業績は大幅なマイナスになり、日経平均を15,000円以下に急落させることが容易になります。

市場と喧嘩を始めた日銀・日本政府に勝ち目はあるでしょうか?