株式市場動向を見ます前に、市場をけん引しています半導体関連企業の業績を見ておきたいと思います。
半導体受託生産世界最大手の【台湾積体電路製造(TSMC)】が17日発表しました第2・四半期決算は、純利益は3983億台湾ドル(135億3000万ドル)となり、+60.7%と急増し、過去最高を記録しており、アナリスト予想(ナリスト20人予想:3779億台湾ドル)を大幅に上回る結果となっています。
更に、人工知能(AI)の需要が一段と拡大しているとし、第3・四半期の売上高については、318─330億ドルと予想しており、前年同期の235億ドル、前四半期の300億ドルを大幅に上回るとの見通しを示し、最大40%の増収となるとしています。
ただ、CEOは、『第4・四半期は状況が変化する可能性があり、関税の潜在的な影響や、他の多くの不確実性を考慮に入れており、より保守的になっている』としていますが、現時点では顧客の行動に変化は見られないとも述べています。
また、通期の売上高見通しも上方修正し、従来予想は20%台半ばでしたが、約30%の増収に変えています。
これからみますと業績はトランプ関税の影響は全くないとなります。
実際、半導体一個が仮に1万円であれば関税が40%掛けられましてもそれは輸入者と使う者が負担すればよいわけであり、以下のような分担をすれば、ほとんど影響はありません。
製造者 10%
輸出者 10%
輸入者 10%
使用者 10%
そこでレーザーテックですが、オランダのASML、台湾のTSMCの先行きの業績が不安であるとして、レーザーテックの株価が19950円から売られていますが、上記のどこが売られる理由になるでしょうか?
市場は全く反対の動きをしているもので、ここは投資としては買いしかありません。
徐々に買い下がりでよいわけであり、今の半導体関連メーカーは秋口位までは株価は上昇していくのでしょうから、下がった時は買い・ホールドでよいと言えます。