NY市場(異例の登場)

投稿者: | 2016年07月21日 06:06

CNNが報じていますNY市場の値下がり上位銘柄に異例の2銘柄が登場しています。

1位 : ケロッグ -5.51%
5位 : キャンプベルスープ -3.08%

不況に強いと言われる食品関連銘柄が値下がり上位に登場するという異例の展開になっているのですが、【ケロッグ】株を見てみますと、何故売られるのか明確にわかります。
前日まで買われ過ぎていたのです。
昨日まで上昇を続け過去最高値を更新していたのです。
そして気がつけばとんでもない高値にまで上昇していたことに気がついたのです。

PER : 52倍
PBR : 14倍

急成長しない食品株は安定株であり、長期保有に適しており、このため万年低PER・PBRとなるものですが、上記のようにテクニカル的にあり得ない数字にまで買い上げられているのです。

アメリカ人富裕層が売らない保有株には、ケロッグ・キャンプベルスープ・ジレット・ディズニーが必ず入っていると言われる程、安定した収益を上げる上記の株ですが、それでもPER52倍ということはあり得ない高い数字であり、機関投資家がここは一旦外しておこうとなったのでしょうが、安定成長株を52年分の利益水準にまで買い上げている今の株価は異常といえ、いずれ大きな調整を見せるはずです。

今、NYダウは上昇に次ぐ上昇となっていますが、低金利が続くとして機関投資家が買いを入れているものですが、上記のようにあり得ない高い水準にまで買い上げられている銘柄も多く、いずれ皆が気がつきます。

『とんでもない高値にまで買い上げてしまった』と。

その時、一斉に売り物が入り株価は急落し、高値で買いついた個人は数十年間、2度と回復することがない株価を前に途方に暮れることになります。
何せ52年分の利益まで買い上げてしまったのです。

『株価バブルは崩壊してから気がつく』と言われますが、その前によく見ると「異変」があるものなのです。
今回値下がり上位に登場した異例の「安定株」が示唆する異変はその「バブル」崩壊を示唆しているのかどうか。
いずれわかります。

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