今まで11年間のがんの闘病生活を送ってきた大橋巨泉氏ですが、死去したと報じられています。
奥様の話として、<鎮痛剤の誤投与で体力が低下した>とされていますが、今日本ではがん患者に鎮痛剤が頻繁に使われており、これは必要なのでしょうが難しい問題かも知れません。
また一部の週刊誌で手術するべき・手術しないべき、という特集合戦となっており、これを読んだ人は一体どちらが良いのか困惑しているはずです。
週刊誌はこのバトルでどちらとも売れる訳であり良いのでしょうが、患者やその家族は困惑するばかりであり
また現場の医師もどうして良いか分からない状態になってきているかも知れません。
意見交換しています大学病院の教授(医師)はこのように言っていました。
『セカンドオピニオンを求めるのは当然として、自分の意見を強く言い、その治療を求められた場合、自分がやりたい(専門ではない)治療でない場合、責任が取れないためにそのような患者は他に行って貰うことになる』
結果、誤った治療となり寿命を短くすることにつながるのかも知れません。
医療は日進月歩であり、保険では効かない薬でも自費では効く薬や治療方法が開発されており、「命はお金で買う時代」とも言えますが、最も重要なことは、信頼できる医師とお付き合いすることかも知れません。
アメリカではホームドクター制が富裕層には浸透しており、何かあればすぐ対応できるようになっていますが、これを維持しようと思えば年間最低数百万円掛かります。
命と医療は人間にとり永遠のテーマなのでしょうが、清貧の「赤ひげ先生」が理想なのか、それとも数千万円の年収を得て海外にも勉強に出かけ治療に役立てる先生が良いのか。
どちらも正解なのでしょうが、あとは患者がどのような治療・生活を求めるのかだけかも知れません。