今回のキャメロン首相の辞任会見をみて、東京都知事との違いに愕然とした方も多い筈です。
理由は違いますが、片や潔い辞め方であり、片やなんだこの辞め方は、となっていたからです。
政治家の責任の取り方は辞任・辞職となりますが、かつてアメリカでもニクソン大統領の辞任会見のひどさをみた者は二度とニクソンの顔なんか見たくもないと思ったそうですが、実際その通りになっています。
辞任後は表に出ることはほとんど無くなったのです。
さっそうとホワイトハウスをヘリコプターで去るシーンがありますが、そこにはカメラしかありません。
偉大なる業績を残した大統領でも引き際を誤ると二度と国民の前に現れる事が出来ない見本のような会見だったのです。
今、キャメロン首相の辞任会見を見た多くのイギリス国民は何と素晴らしい政治家を辞めさせてしまったのか、と後悔していると言われています。
今回キャメロン首相は一旦引き下がりますが、またカンバックする可能性を残したのはさすがと言えます。
東京都知事は辞任会見失敗で二度と表に出ることはないでしょうが、今後誰も相手にしない人生を送るとなると余りにも失った物が大きすぎると言えます。
政治家の出処進退は潔いのが王道ですが、それを政治学者と自負する元知事が学んでいなかったのは不思議な事です。