ニューヨークにて開催されていましたサザビーズ、クリスティーズオークションの印象派・現代アートのオークション(一部、2部)が終わりましたが、一部であるイブニングセールではサザビーズは失敗、クリスティーズは健闘したと言えるオークションとなりました。
以下をご覧ください。
落札率
サザビーズ 66%
クリスティーズ 86%
総落札額
サザビーズ $144,546,000
クリスティーズ $141,532,000
サザビーズは66%しか落札されず、この60%台の落札率は失敗オークションと言える数字となるのです。
また¨健闘しました¨クリスティーズオークションですが、オークション会場は2割位席の空きがあり、一段と空きが目立つようになって来ており、メインの【モネ:睡蓮】の作品が落札されましても誰も拍手もしない状態になっており、会場は死んでいたと言っても過言ではありませんでした。
この【モネ】は下限以下のリザーブ価格である約30億円にて落札されましたが、買った人はよい買い物をしたと言えます。
まともに戦えば50億円はしていたからです。
今はアジアからも中国からもカタールからもロシアからも滅茶な買いが入らず、本来の富裕層中心の堅実な市場に戻って行っている最中であり、買い手はよい買い物が出来る状態にあります。
反対に売り手は今までの強気の市場をみてきて、突然の弱気相場に『何でこんな安値なのか?』と思う価格となっており、強気の売り手が多いサザビーズオークションでは不落札が多くなっていたのです。
クリスティーズオークションはサザビーズオークションの失敗をみて出品者に連絡をしてリザーブ価格引き下げを持ちかけ、何とか売り切りを図ったはずであり、これもあり『こんな安値で売っていいのか?』と思う価格で落札された作品もありました。
【ギャラリープレシャス】としましては一点落札が出来、しかも予想より安く落札出来ましたのでよい買い物をしたことになり、これでまた将来に向けてよい作品が増えたことになります。
安い時に売るのではなく安い時に買い増しをするのが王道であり、今はあらゆる実物資産が安く売られていますので、良いものを安く買える良い買い場にあると言えると思っています。
いずれ大きく上昇する時が来るでしょうからその時までじっくり保有しておけばよいだけなのです。