新興国の雄・ブラジルの危機と静かに進む世界危機

投稿者: | 2016年04月19日 10:27

ブラジルのルセフ大統領の弾劾が下院で決まり、来月上旬に上院でも決まれば、ブラジルは政治機能が麻痺することになり、格付け会社がブラジル格付けを引き下げることもあり得ます。

新興国の雄と言われたブラジルですが、今後政治の混乱が更に増せば、ブラジルから資金が一層流出し、オリンピックまではもつと言われてきたブラジルがオリンピック前に大混乱に陥ることもあり得ます。

今、世界は金融緩和マネーでニューヨークダウが買われ、何事もないかのような弛緩した状態に見えますが、ギリシャ・ポルトガル・ウクライナの経済・金融問題がくすぶり、ドイツでもドイツ銀行のデリバティブ問題、イタリアの金融機関の膨大な不良債権問題(大凡20%と推計されています)等々、一つ間違えばリーマンショックを超える影響を市場に与えることになります。

今のような平穏な空気がいつまで続くでしょうか?

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