世界で唯一高度成長をする地域として認識されていますアジアですが、そのアジアの経済成長に急ブレーキがかかってきています。
まず、【アジア開発銀行】は2016年のアジア域内のGDP成長率は15年振りの低成長となる<+5.7%>となると発表しているのです。
2015年は<+5.9%>でした。
また、日経の報道ではアジア主要企業「Asia300」の2015年度の決算では7年振りに純益が減る(-7%)と報じており、企業業績に急ブレーキがかかっています。
アジアは世界でも唯一とも言える成長経済圏とも言われてきていましたが、その成長の中心を占める中国の成長が減速することがアジア経済成長鈍化の主要因ですが、もっと掘り下げれば今までのバブル経済が崩壊し始めたということに尽きます。
アジアには先進国から膨大なお金が流れ込み不動産バブルが発生し、これが新資産家階層を作り、消費景気を作り出してきていましたが、今やそれも終わり、不動産は値下がりし売りに売れない物件が溢れており、かつ株もピークを付けており高値で買いついた投資家である新資産家階層は膨大な損を抱える事態になってきているのです。
これで高額の消費が伸びるはずがありません。
世界はアジア不況を覚悟しておくべきだと言え、既にBRICS<ブラジル・ロシア・インド・中国・南ア>経済がガタガタになり始めており、今後アジア総崩れとなるかもしれません。
そしてそれは日本経済に致命的な打撃を与えることになるのは避けられません。