日経平均はレンジ相場(16,000円ー18,000円)の中間価格である17,000円を守れず、16,783円まで下落してきています。
これは円相場がじわりじわりと円高に向かっているからであり、今日は一時一ドル112円台に入っていました。
円相場のレンジは110円ー115円ですが、114円台半ばで跳ね返されており、今や110円を見に行こうという動きをし始めており、それならば株はまたレンジの下限である16,000円割れもあり得るとなってきているのです。
ただ、3月期末を控え、年金基金が資金を温存していると言われており、投信も日銀も企業も期末の株価は当然高い方がありがたい訳であり、今の水準から大きく売りこんでいく向きはいないはずです。
何故なら、折角高く買ってくれるわけであり、ならばそれを待っても良いからです。
では今なぜ外人は売りから入っているのでしょうか?
「想定外の事態」を恐れていると言えます。
日本はマイナス金利となり金融市場がマヒし始めており、ECBも同じような政策をとり始めており、世界は今や金利のつかないお金が溢れるどころか、お金を持っていればマイナス金利により減ってしまう事態になりつつあり、そんなことはファンドマネージャーは見たことも経験したこともなかった訳であり、この先一体何が起こるのかと恐れているのです。
人間は一度でも経験してしまえば、それが繰り返されましてもさほど恐れませんが、未知の事態は恐怖しかないもので、
今や「未知との遭遇」に混乱してしまっているのです。
これから期末まで「想定内」なら日経平均は18,000円に向かうでしょうが、想定外の事態が起これば16,000円を下回り底抜けます。
f