北方領土返還交渉と平和条約問題

投稿者: | 2016年02月22日 08:30

この連休中にも安倍総理が非公式にロシアを訪問して、日露平和友好条約締結交渉をすると言われていますが、ここで問題なのが領土問題です。

ロシアは一切領土交渉はしないとの立場ですが、日本は今回は玉虫色でまとめておき2島返還の言質をとりたいとの思惑があるようですが、果たしてうまくいくでしょう?

昨日、ロシア外務省が発表した声明文を読めばロシア側の立場がわかります。

*「日本は第2次大戦の降伏文書で、ソ連を含む連合国に対する行為の責任を負ったはずだ」

*「1951年のサンフランシスコ講和条約で日本はサハリンの南半分とクリル諸島(千島列島・北方四島)を放棄した」

ここで問題なのは、サンフランシスコ講和条約に、北方四島が含まれるか含まれないかという問題になるのす。

日本はサンフランシスコ講和条約には含まれないという立場ですが、ロシア側は含まれるという立場なのです。

ここを国連なり安保理で決めないと前には進めないのです。

ロシアは一切返還しないという立場であり、日本は2島返還でまとめるという立場でいくとすれば、どこに落としどころがあるでしょうか?

ロシア側としては、4島に日本が1兆円なり2兆円なり投資をする見返りに2島を返還しても良いと”口約束”して、その前にまず日露平和友好条約を締結し、日本から取れるだとってしまおうと策略を練っている可能性があります。

まずは老練なラブロフ外務大臣を相手に、日本はどこまで戦えるでしょうか?

 

 

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