投資ファンドのジャンク債への格下げ予告と膨大な資金流出

投稿者: | 2016年02月22日 10:31

有名な投資家であるカール・アイカーン氏が主導する投資ファンドが、S&Pによって現在の格付けであり<BBB->から格下げを警告されており、そうなればジャンク債格付けとなり、年金資金等は資金を引き揚げることになります。

今や世界中のファンドは資金難に直面していますが、それを裏付ける統計が発表されています。

世界の株式ファンドからこの17日までの1週間で122億ドルが流出し7週連続の資金流出となった。

内訳は、アメリカ株式ファンドから60億ドル、ヨーロッパ株式ファンドから42億ドルとなっており、この7週間の純流出総額は530億ドルとなっており、株式は「投げ売り」状態に近づいていると専門家は指摘しています。

尤も楽観的な意見を述べる専門家は2008年当時のリーマンショック後には850億ドルの資金流出がありそこまでは行っていないとしていますが、この言い方が間違っているのは、「今は」巨大ショックは発生していない、ということです。

にも拘わらず、リーマンショックに匹敵する程の資金流出が発生しており、仮に想定されていますリーマンショックを超える大混乱が発生した場合、とてつもない資金流出に見舞われ、株式市場は崩壊の危機に直面しかねないということなのです。

冒頭の格下げ警告は極めて異例であり今後投資ファンドの格下げが相次げば、資金難に陥ったファンドの破たんが急増することになるかも知れません。

 

 

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