S&Pは、原油価格を今後、一バーレル40ドルから50ドルになるとし、産油国の格付けを以下のように引き下げています。
サウジ : A+ から Aー へ2段階引き下げ
オマーン: BBB+ から BBB-へ 2段階引き下げ
バーレーン : BBB- から BB へ 2段階引き下げ
カザフスタン :BBB から BB- へ 1段階引き下げ
今は、マイナス金利・ゼロ%金利の影響を受けて、「まだ」ジャンク債市場へ資金が流れ込んでいますが、どこかでジャンク格付けの会社が破たんすれば、リスクが再認識され、一気にジャンク債市場が崩れることになります。
その時、金融の厚みが薄い産油国は残りの金融資産の投げ売りをするはずです。
今、株式市場が戻しているのは、産油国からの換金売りが止まっているからですが、次回この換金売りが起これば前回の時とは比べ物にならない規模の売りが襲ってきます。
ジャンク債市場が機能しなくなるほどの破たんが起こるとも言われているからです。
今はその嵐の前のひと時(ラリー)とも言えるかも知れません。