4%急落した原油(北海ブレント)

投稿者: | 2016年02月17日 07:45

今回のサウジ・ロシア・カタール・ベネズエラが合意しました、1月の生産水準で原油生産量を凍結するという内容は『他の主要国もこの合意に同意する』という前提条件がついており、かつ過去最高水準にある1月の生産高を維持するという全く意味のない合意とわかり、北海ブレントは一バーレル$1.21下落(約4%急落)の$32.18で終わっています。

この合意という発表を受けて内容を確かめずに買いあげた向きも多く、一時は$35.55まで急騰していましたが、内容が知れ渡ってしまった段階で今度は一転して売られたものです。

WTIは約1%下落の$29.04で終わっていましたが、こちらも一時は$31.53まで上昇していました。

今後冬が終わり暖房用の重油の需要が減る中、ほぼ過去最高水準で生産量を凍結するという合意は、事実上意味をなさない内容であり、今後原油価格は先の安値を目指して売り込まれるのは避けられません。

会合をするとしてロシア等が原油先物を買い上げ、発表を受けて売り抜けていたらロシアはすごいと言えますが、果たしてどうでしょうか?

 

 

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