かねてから果たして飛行できるのか、としていましたMRJですが、アメリカの航空会社から40機のキャンセルを受けたと発表されています。
今後、更にキャンセルが出るのは避けられずそうなれば、MRJの製造そのものが中止に追い込まれることになります。
開発費が当初の2倍以上に膨れ上がっており、今の価格で販売しましても赤字になるのは明らかであり、そこに更なるキャンセルが出ればもはや製造そのものを取り止めることになります。
赤字を垂れ流すだけの力が三菱にはないからです。
また、株主からも赤字を垂れ流しながらMRJを製造することに対して反発を受けることもあり得、社長が責任をとって辞任して次期社長がMRJ製造を中止するというシナリオになるかも知れません。
5度にわたる引き渡し延期をしているMRJであり、次の延期もささやかれるようになっており、もはや製造を取り止めて撤退するのが経営的にも正しい選択となりつつあります。
製造中止、社長辞任、5000億円以上の損金計上、国からの補助金返済、という事態になるのが一番現実的な解決策かも知れません。
豪華客船でつまずき、航空機でもつまずく三菱重工ですが、造船、発電関連でどのように生きていくのか、重大な岐路にたたされています。
勿論、日本の軍事関連でもあり倒産はあり得ませんが、企業として発展となるとかなり厳しい事態になるのは避けられません。