2016年:サウジアラビア崩壊へのカウントダウン

投稿者: | 2016年01月04日 09:37

サウジアラビアは5年もしないうちに金融資産が枯渇するとのレポートが昨年国際金融機関により発表されていますが、その理由は毎月120億ドル以上減少している金融資産にあります。

過去一年間で1500億ドル以上、円換算で18兆円以上金融資産を取り崩していますが、これは原油価格が一バーレル50ドル以上でのことであり今の30ドル代では年間で20兆円以上の取り崩しになりましても何ら不思議ではありません。
サウジアラビアの金融資産は80兆円位と見られており、単純計算すればこのままのペースで金融資産を取り崩していけば4年で枯渇してしまう計算になります。

またサウジアラビアはイランと国交断絶を発表していますが、シーア派とスンニ派との対立とも言われていますが、国際情報専門家の間にはロシアが裏で計画して『処刑から大使館襲撃まで行わせたのではないか』との見方もあります。

ロシアはサウジアラビアにもイランにも顔が利きます。
そしてロシア、サウジアラビア、イランの共通の利害は原油です。

サウジアラビアとイランが紛争となれば原油価格が上昇するとの思惑があったとすればどうでしょうか?

実際には戦争に発展するような問題ではなく、単なる紛争、外交問題で終わる話ですが、ロシアが更に次の紛争を仕掛けるとなれば話は違ってきます。

既に外交官はお互いいない訳であり、あとは民間人となりますが、その民間人をどう焚き付けて紛争を拡大させて原油価格を引き上げるか。

ロシアの腕の見せどころとなりますが、それでもサウジアラビアの破産は避けられません。
原油価格が一時的に上昇しましても、イランとの紛争で軍事費が増大するからです。

恐らく、シリア攻撃でその威力を見せつけたロシアからの兵器調達となるでしょうが、軽く一兆円を超える調達になるかも知れず、原油価格が少々上昇しましても到底穴を埋めるには至りません。

2016年はサウジアラビアが国家破産し始め、ロシアの傘下に入る最初の歴史に残る一年となるかも知れません。

 

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