いつの間にか、ラスベガスを抜いて世界一のカジノ大国となったと言われていました【マカオ】ですが、2日に発表されたところでは、2015年のカジノ総収入が2308億パタカ(円換算で3.5兆円)となり、2013年には3607億パタカとなっていましたので、2年間で36%も激減していることが明らかになっています。
2014年 - 2.6%
2015年 -34.3%
また、GDPは20%以上の激減となっており、まさにマカオは”溶け出している”と言えます。
事実上、中国一国に依存して発展してきたマカオのカジノですが、ここに来てその反動に見舞われているもので、マカオ政府は観光立国として生きていけるように軌道修正していますが、果たしてうまくいくでしょうか?
そしてこの急発展と激減は日本の将来かもしれません。
「爆買い」が永遠に続くとして日本は免税店を拡充したりして中国向けシフトをしていますが、その「爆買い」も商売的に買い物に来ている中国の田舎者が中心となっており、いつまでも続くはずがないことを何故日本人はわからないのでしょうか?
デパートなどは日本人はほっておいてもよい、中国人向け免税を充実させれば良いとしてラウンジを作り、通訳を雇い、優遇していますが、彼らの購買力は全体から見れば知れており、本来なら日本人富裕層を優遇して取り入れる必要があるはずなのです。
デパートは今の中国人による混雑で顧客が離れていき、結果として売り上げを落としているのをわかっていないのです。
今後、「爆買い」が消えていけば、今まで離れた上顧客も失った後であり、とんでもない売上不振に見舞われることになりますが、その時に慌てても遅いのです。
日本のデパート業界や一般小売業界の2016年は大変なことになるかも知れません。