一歩進んだロシアと中国との関係と分断された関係

投稿者: | 2016年07月29日 08:37

中国人民解放軍報道官は、中国軍とロシア軍が南シナ海で共同で軍事演習を行うと発表しており、いままでの協力関係を更に一歩進める動きをしています。
表向きは特定の第3国を標的にしたものではないとしていますが、ロシア極東艦隊と中国人民解放軍が共同で演習を行うということを考えれば、アメリカを対象にしているのは見え見えであり、今後、<中国・ロシア>対<アメリカ>という対立構造がはっきりしてきます。

また噂では、北方領土海域でロシア軍と中国軍が演習を行うとも言われており、これが仮に実施されますと日本は南と北から完全に挟まれた形となり、北海道は「ロシア」、九州沖縄は<中国>という明確な意思表示になります。

本来ならこのような事態に日本は積極的にロシア側と公式・非公式に交渉を持ち、意思疎通を図りかつけん制をするべきですが、完全に上層部につながるルートが分断されれており、トップ会談しかまともにできない状態になっているとも言われており、これでは詰めの話ができません。

今は<ロシアはロシア、中国は中国>という対応をするのではなく、<ロシア・中国は一体である>という図式を描き対処するべきなのです。

分断されているロシアとの関係をどのように構築してロシア・中国とどう渡り合うのか。
残された時間はそうありませんし、ロシア最高幹部につながる関係を持つ人物は極めて少ないのも事実です。

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