ロシアドーピング問題と闇社会

投稿者: | 2016年07月24日 09:52

今や「オリンピックは金まみれ」とも言われており、2020年の東京オリンピック開催の裏にも2億円以上の裏金が使われたと言われています(実際にはこの数十倍のお金が世界的にオリンピック招致活動に動いているとも言われています)し、それ以外にも日本がかかわった「運動」に数十億円が動いているとの噂もあり、どこまでいきましてもお金がついて回りますが、今回のロシアのドーピングをそのお金の面から見てみれば、また違った姿が見えてきます。

今のロシアにとり、オリンピックでメダルを獲得しましても、旧ソ連のように国の威信をかけて、とはなりません。
にも拘わらず、国家(機関)あげてのドーピング・ドーピング隠ぺい工作が何故行われたと言われるようになっているのかとなるのです。

ロシアはプーチン大統領を頂点とするいわばピラミッド形式の権力構造を持っており、このピラミッド構造を支えるシステムに組み込まれているのが、オリガルヒとマフィアとなっているのです。

このオルガルヒではプーチン大統領に忠誠を誓うオリガルヒは重要視され重宝されますが、少しでもおかしな動きをすれば国家反逆罪に問われ家族は追放され全財産を没収され収容所に送られ精神をズタズタにされて終わりとなる事例が多くあると言われています。

そすて、今や【プーチン帝国】とも言われる程強大な権力を握ったプーチン大統領ですが、オリガルヒを凌ぐ権力を握っているのが「マフィア」です。
特にスポーツマフィアは、世界中に影響力を行使しており、オリンピックはその一つに過ぎず、大方は民間スポーツに介入し、膨大な資金を稼ぎそしてマネーロンダリングに使っていると言われています。

昔は「マフィア」と言えば、麻薬(ドラッグ)、アルコール、売春と言った暗いイメージがありましたが、今や我々が見ている国際サッカー試合にも介入しているとも言われており、その介入先は唖然とする程多岐にわたっていると言われています。
それほど、ロシアマフィアは世界中のスポーツ界に食い込んでいるのですが、ではなぜドーピング問題が起こってきたのでしょうか?

先ほども指摘しましたが、旧ソ連時代とは全く違ったシステムに今のロシアはなっており金メダルが取れたから永久に生活が保障される訳ではないのです。
にも拘わらず、メダルを取るためにドーピングを国家ぐるみで行う?
常識的に考えましてもあり得ません。
メリットがないからです。

プーチン大統領がスポーツに目がなくスポーツ我が命となるのであれば話は違いますが、柔道8段という名誉を与えられ、水泳でも他のスポーツでも模範となるようなアスリートであるプーチン大統領がドーピングを命じるはずもなく、かつ政治的にもメリットがありません。

言えることは【プーチン帝国】支配構造の中で、オリガルヒとマフィアが結託し莫大な収益構造が出来上がっていたらとなると話は違ってきます。

世界のスポーツ界には八百長が蔓延しているとも言われていますが、その八百長をロシアの<オリガルヒとマフィア>が支配している(しようとしている)とすればどうでしょうか?

年間何千億円、何兆円というお金がスポーツを隠れ蓑にした闇社会に流れ込んでいるとも言われていますが、それを支配するには一流のアスリート・チームが必要であり、そのためにオリンピックで金メダルが必要となっているのです。

今起こっているドーピング問題は、既存のスポーツ界に巣食っている支配者と<オリガルヒとマフィア>との戦いと見れば、話は簡単です。

ではどちらが勝つでしょうか?

リオ・オリンピックからロシア追放となれば、次の焦点は2020年東京オリンピックとなります。
日本が舞台となってドーピング問題で日本の外交に大きなダメージを与えることになります。

関連する記事

カテゴリー: NEW