ドイツでの無差別発砲事件と情報網

投稿者: | 2016年07月23日 08:25

ドイツではテロが起こらないと言われてきていましたが、今日未明に発生しましたショッピングセンターでの無差別発砲事件は、正式にテロと認定された場合、今までの「常識」が覆されたとなり、フランス等で発生したテロがいよいよドイツに及んできたと言えるのです。

世界で最も国民の監視が行き届いている国は【ドイツ】であり、その総本山は総スタッフ数6,000人以上を誇るドイツ連邦情報局(BND)であり、M16やCIAを遥かに凌ぐ情報収集能力を持っていると言われ、表の予算だけで6億ユーロ、裏の予算を入れれば10億ユーロ、円換算で1,000億円以上の予算を要する巨大情報組織となっているのです。
(CIAは予算規模が1兆円を超えるとも言われていますが、また違った工作資金等が入っており、単純には比較できません)

このドイツが誇ります情報・スパイ網である【BND】が構築しました国民相互監視システムが機能しているために、テロ情報が事前に察知されテロが起こらないとなっているものですが、今回仮にこのシステム外でテロが起こったのか、それともシステムにほころびが生じているのか、今の段階ではわかりませんが、仮に移民・難民によるテロと判断された場合、ドイツの情報・スパイ網が機能しなかった訳であり、ドイツとしては一大事となります。
何故ならドイツ国内には100万人を超える移民・難民が押し寄せており、その100万人規模の移民・難民が独自の情報網を構築しそれが機能しているとなりますとドイツの情報網を根本から構築し直す必要が出てくるからです。

そしてその情報網を構築する前に、再度大規模なテロが空港や駅で発生した場合、批判はメルケル首相やドイツ連邦情報局に向けられ、トップの辞任に発展することもあり得ます。

情報網が破られたのかどうか。

ヨーロッパ中に激震が走るかもしれませんが、それは同時にヨーロッパがテロリスト達の【聖地】になったことを意味し、ヨーロッパで国を跨いだ同時多発テロが起こる可能性が高まったということになるのです。

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