予てから指摘してきましたイタリア金融危機が勃発してきており、最悪の場合、ギリシャ危機のような事態を招くとロイターは報じていますが、実際には
そのような「甘い」事態ではなく、第2、第3のリーマンショックに匹敵する危機が出現するかも知れません。
昨日、イタリアの銀行株指数は<1.8%>下落していますが、イギリスのレフェレンダムショック以降、何と30%も下落しており、年初来の下落率は
57%にも達するとロイターは報じているのです。
そして、ヨーロッパ全体を見ましても、ユーロ銀行株指数もレフェレンダムショック以降で22%下落し、年初来で37%も下落しているのです。
これだけ下げて「危機ではない」という日本の専門家もいるようですが、では一体どれだけ下げれば危機となるのか、となります。
今、ヨーロッパでは【ドイツ銀行】が危機を噂されており、いつ何時緊急発表があるかわかりません。
そしてイタリアの銀行がそこに割って入ってきています。
ヨーロッパ最強の国であるドイツから危機が発生するかも分からない事態に今なっていることを簡単に見てはいけません。
以下はロイターが報じた元IMF高官の話です。
「イタリアは基本的に欧州の断層線だ。公的債務と銀行業界の双方が火薬庫であり、それらは累積損失を認識しないまま維持されている。本当の問題は、最終的に誰かがその損失を被るということだ」
これは突然損失が表面化して一気に危機に陥ったギリシャとそっくりな状況にイタリアがあることを示唆しています。
いつ世界の株式市場が暴落するか分かりません。