報道(爆買いが終わり?)

投稿者: | 2016年02月12日 11:23

以前から中国人による爆買いは終わりつつあるのではないかと述べてきておりましたが、ロイター通信はシドニー等の現状を報じて、その異変を伝えています。

*シドニーの店内できれいに整頓された陳列棚の近くにたつChengさんは「客の数が半減した」と言う。

*「かつては午前2時まで働かなくてはならず、それでも買い物をしようという客がいたものだが、今はもうそんなことはない」

これは中国人の一人当たりの消費額が減少したことに原因があるとされています。

中国国家観光局によれば、2015年の中国人の海外での支出金額は1940億ドル(22兆2600億円)だったが、これを一人当たりに直せば前年の<+16.5%>から<+1.5%>になったことを意味するとされており、急減していることがわかります。

また、以前香港の高級店が入るショッピングプラザにはほとんど客はいないと指摘しておきましたが、昨年12月の本土から香港への来訪者数は<マイナス15.5%>となったとされており、香港経済が本土からの観光客の減少に直面しているのがわかります。

*上環地区でアワビや食用の鳥の巣、漢方薬を扱っているショップ経営者は「ここ数十年で最悪だ」、「ここで20-30年商売をやっているが、今年の業績が一番ひどい」

特に減少しているのが、ブランド品や高級食材を好む中堅層なのです。

昨日、東京の銀座を歩きましたが、高級宝飾店、ブティックには客は全くというほどおらず、店員が手持ち無沙汰の様子が外から伺うことができました。

もちろん通りには中国人はあふれていましたが、高級店には縁がない観光客であり、これもありすでに超高級宝飾店の一つは春節を前に閉店しています。

今や日本に来ている層が中堅層から底辺層に移行してしまっているのです。

売れるのは5000円のキャリーケースとドンキーやハナマサ等の安売り店が主流となってきており、いずれこの層も消えるとみられ、そうなれば「爆買」は消えることになります。