オークション情報(ロンドンオークション#2)

投稿者: | 2016年02月04日 04:33

昨日は朝10時半から夕方までクリスティーズデイセール、夜はサザビーズイブニングセールがあり大忙しでしたが、サザビーズオークションのイブニングセール全体の落札率が70%となり、最近にない不振となっていました。

総額は160億円余り。

【印象派と現代アート】のメインセールだけでは65%となっており、今まで見たことがない程、不落札が多いメインオークションとなっていました。

今日はサザビーズオークションはデイセールを開催しますが、昨日のクリスティーズオークションの流れをくむかどうか注目したいと思います。

昨日のクリスティーズデイセールでは100万ポンド以下の作品に買い手が多くおり底上げが進んでいたからです。

特に印象派の【Renoir】などは、£120,000から£180,000の見積作品がハンマーで£310,000まで買われていましたが、この作品は小さくかつ見栄えのしない魅力のない作品でしたが、手数料を入れれば下限見積の3倍近い7,000万円近い価格となっていたからです。

通常の大きさ(約2倍)で良い作品であれば軽く2~3億円は当然となります。

今後このような中堅価格帯の作品が買われていけば底上げが進み、オークション会社としては超高額作品がなくとも収益は確保できます。

数十億円、数百億円という超大作がない間は数億円以下の中堅作品で稼ぐというオークション会社の戦略は金融混乱期には極めて有効な戦略と言え、今年は数億円以下の”安い”作品が動く一年になると言えます。