JXホールディングスが発表しました2016年3月期の業績予想は、アナリストの予想(274億円の赤字)の10倍を超える大幅なものとなっています。
前期は274億円の赤字で、今期は450億円の黒字になると会社側は予想していましたが、ふたを開けて見ればその10倍を超える大幅な赤字になるとしているのです。
より詳細な業績を見ますと、以下のようになります。
2015年4月ー12月期
売上 -20% 6兆6890億円
営業利益 792億円の赤字(前期は2053億円の赤字)
最終損益 1133億円の赤字(前期は1340億円の赤字)
2016年3月期の予想
売上 -20% 8兆7000億円(従来予想 -14% 9兆3500億円)
営業利益 1,000億円の赤字(従来予想 1100億円の黒字)
最終損益 3,300億円の赤字(従来予想 450億円の黒字)
そして、問題は来期となります。
3期連続の大幅な赤字になるようであれば、会社の信用に問題が発生しかねません。
世界はこれから金融危機が発生し、本格的な超デフレ時代に突入することになり、膨大な在庫を抱える石油・資源会社にとり、これは悪夢という他ない状況になります。
どこまで在庫を減らしながら資金の社外流出を防ぐか。
経営陣の危機感の程度が試されることになります。