業績不安(日本企業)

投稿者: | 2016年01月28日 05:39

株式市場に不安要素が表面化してきています。
業績不安です。

今日発表になりましたNECとファナックが揃って大幅な減益になっているのです。

NEC (第3四半期)

売上    -2.6%
営業利益 -48.7%
経常利益 -58.1%
純益    -98.3%

ファナック(第3四半期)

売上    - 7.4%
営業利益 -18.4%
経常利益 -16.8%
純益    -14.8%

日本企業の今期の業績が減益になると一部のアナリストが指摘していますが、それが現実になりつつあると
言える状態になってきているのです。

勿論、今までの「蓄え」がありますので、最終的には数%の増益になるかも知れませんが、問題は来期です。
「蓄え」がなく、反対に大量の在庫を抱えたまま景気の悪化の直撃を受ければ、大幅な減益どころの話ではなくなり、赤字に転落する企業も多く出てくる可能性があるのです。

更に仮に一ドル110円でもなれば減収・現役幅は更に拡大し、為替損を計上し赤字に転落する企業が多く出てくることになり、これは税収を直撃するのです。
赤字分だけ今期に収めた税金の還付ということになるからです。

アップルの業績不安が世界中の株価を不安定化させることになりますが、日本は日本で錚々たる企業が減益・赤字になるリスクを負っているとも言えます。