果たしてイランを信用できるのか?

投稿者: | 2016年01月18日 08:40

今回のイランへの制裁解除は、西側諸国がビジネスが欲しいがために足元を見られ、解除したとも言え今後色々なところに問題が波及していくことになるかも知れません。

イランはアメリカ大使館襲撃事件を起こしたり、イラクへの介入、北朝鮮との関係、イスラム国への支援疑惑等々言わばアラブの暴れん坊でありそこを今までは封印してきた訳ですが、それをろくに調査をせずに問題なしとした今回の制裁解除はイランからすれば完勝となります。

今や西側はイランビジネスに熱狂しており、お宝の箱が開いたらとなっていますが、果たして上手くいくでしょうか?

イラン商人とは握手した後にちゃんと指が全て揃っているか確認するべしと言われる位、商才に長けた連中が多く、ビジネスが欲しいとノコノコと出掛けていけば、とんでもない目に会うかも知れません。

かつて日本はイランで三井物産がとんでもない目にあって莫大な損を被って撤退しています。
*その後、その事業は中国があとを引き継いだと言われています。

またイランはサウジアラビア(及びその周辺国)と関係が悪化しており、かつイスラエルとも敵対関係にあり、この三角関係にうかつに首を突っ込みますと、とんでもない事態に陥ることもあり得ます。

今や中近東はアメリカは影響力をなくしており、ロシアが影響力を持ち始めていますが、このままいけば、イスラエルとサウジアラビアがロシアと軍事・経済同盟を結び、表向きはイランと対峙するという構造になりますが、裏ではイランと中国・ロシアが結びついていますので、ロシアを中心に中近東はロシア傘下に入ることもあり得ます。

イランを信用してもよいのかどうか、ロシア・中国を信用してもよいのか、更にはアメリカを信用してもよいのか、等々世界情勢は極めて複雑になって来ており、複眼で見なければとんでもない事態に陥ることもあり得ます。

特にアメリカはオバマ政権がレームダック状態に陥り、かつオバマ大統領は自分の回顧録に外交的成果を乗せるために極めて雑な対応をしており、これに日本が付き合えば次の政権でとんでもないどんでん返しをうけることもあると言えます。

今回のイラン制裁解除は極めて杜撰な調査をもとに行われており、後に禍根を残す解除と言えます。

尤もそれが発覚する時にはオバマ大統領もおらず、ケリー国務長官もおらず、誰も責任をとらず、目先のビジネスで稼いだ者が美酒を飲んだということになるのかも知れません。