昨日からマスコミではオイルマネー問題につき報道がされてきていますが、合計で270兆円ものオイルマネーが産油国の財政赤字穴埋めのために産油国に戻っていくと報じられています。
サウジアラビア、UAE、カタール、クウェート等で100兆円程であり、これにイラン、イラク、ベネズエラ、ロシア、インドネシア、ブルネイ等が加われば270兆円位になるのかも知れませんが、原油価格が1バーレル30ドルを割る今の状況では財政赤字を埋めるために株に投資していた資金を引き揚げるのは当然となりますが、世界中の産油国が一斉に資金を引き揚げるとなるとその影響は半端なものではありません。
イギリスの投資銀行は1バーレル10ドルもあり得るとのレポートを発表していますが、今や市場で強気をいう者はおらず、総弱気となってきています。
イラク、イランも原油輸出を増大させてきますので、世界中に原油が余る状況になりつつあり、価格はいきつくところまでいくしかありません。
第2のドバイショックが起こるかどうか?
それとも逆オイルショックが起こるのかどうか?
ベネズエラの破綻が起こるのかどうか?
世界は破綻に怯えており、株を本格的に買い上げるムードではないのは 確かです。
何せ270兆円の売りが控えているのです。