一ドル116円台

投稿者: | 2016年01月11日 08:06

円高が進んでおり、現時点では一ドル116円75銭まで円高が進んでおり、市場で当面の円の高値と見られています一ドル115円に接近してきています。

アベノミクス相場は円安と株高で成り立っていましたので、現在の円高は「想定外」となり、株安がどこで止まるか、微妙になってきています。

今の円高は、日本発の円高ではなく、ヨーロッパ通貨安=円高となってきているもので、既報のスイス経済の悪化やユーロ圏内で問題が拡大してきています「移民・難民問題」も背景にあり、かつ噂ですが、湾岸諸国がヨーロッパ通貨を売却しているとも言われており、市場ではヨーロッパ通貨安要因が積みあがっている状態になっているともいえるのです。

また、昨年は日本株を外国人が売り越していましたが、外人はアベノミクス相場を見切っていたともいえ、今年は為替で儲けようとしてきているのかも知れません。
即ち、円を十分売り込んできた(円安相場)ので、今年は円を買い戻そう(円高相場)という動きです。

日銀は金融緩和を進めることで円高を抑えようとするでしょうが、年間80兆円もの国債を買い、今や日銀は日本のGDPの75%程の資産を持つようになってきており、このままいけば、日銀の資産=日本のGDPとなり、日本銀行破たんリスクが専門家の中で語られるようになりかねず、これもあり日本のGDPを600兆円に引き上げると突然安倍総理は言ったのでしょうが、成熟し、人口が減る日本がGDPを想定通りに引き上げることは夢のような話であり、まともにとり上げる専門家は殆どいません。

市場には夢が必要であり、政治家は夢を語るのも必要でしょうが、今の若者にそのような夢を話しましても意味がない程、生活苦に直面しており、高齢者は「勝ち逃げする」となっており、こちらもわれ関せずとなっており、結果、GDP600兆円戦略は殆どの国民がさめた目で見る状態になっているのです。

ここで円高が襲い、株式市場が底抜けするようになれば、NISAで株をはじめた一般サラリーマンはどうなるでしょうか?
また高齢者が株で損を始めればどうなるでしょうか?

既に1950年以来の連続安を記録している日経平均であり、個人の損は日々膨らんできていると言えるのです。
そして日本人FX参加者の多くは円安にかけているとも言われており、円高が市場を襲えば、FX取引をしている個人はとんでもない損をすることになりかねません。

株でやられ為替でやられることになれば、個人消費は一体どうなるでしょうか?
逆資産効果が出てきて、デパートや高級宝飾店はどうなるでしょうか?

円高が日本(輸出企業と個人投資家)を徹底的に破壊することになるかも知れません。

 

関連する記事