溶け出した中国株と景気の悪化

投稿者: | 2016年01月07日 01:26

上海総合株価指数は取引開始15分間で5%安となり15分間のサーキットブレーカーが発動され、その後7.32%安になり終日取引停止となっています。
市場は僅か30分しかもたなかったことになります。
深セン株は8.345%安となり、取引停止となっています。

今回の中国株の暴落は日経平均にも波及し、今日は423円安い17,767円で終わり、安値引けとなっています。
終値にかけて投げ売りが入ったことが分かります。

今回の下げですが、今朝ほどお知らせいたしました「メイシーズ」の売り上げ不振による解雇、「アップル」株の急落に原因もあります。

このアップル株の急落ですが、iPhone を受託している鴻海精密が今年2月の旧正月には工場を全面的に停止するという発表があり、これからiphone が売れていないとなり、売り込まれたものです。
このiphone ですが、「6S/6Sプラス」の1-3月期の生産量を計画より3割減らすと報道されているのです。
末端では在庫が積みあがっており、3割も減産しなくてはいけない事態にアップルは陥っているのです。

また、今日引け後にユニクロ(ファーストリテイリング)が決算下方修正を発表していますが、ガタガタになっています。

<8月第一四半期>
営業利益    -16.8%
税引き前利益 -27.2%
四半期包括利益合計 -70.2%

通期では変わらず予想となっていますが、上記の数字を見ればかなり希望的観測が強い予想と言えます。

ファーストリテイリングは、日経平均買い上げに利用される銘柄であり、浮動株も殆どなく、少しの指数買いでいくらでも上がる銘柄ですが、今回の下方修正は明日以降、どのような影響を与えるでしょうか?

株の基本は業績であり、業績が悪化すれば売られます。
ファーストリテイリングは市場平均より遥かに高く買われており、これは浮動株の少なさとインデックス買いのプレミアムが入っているためですが、これを支えているのは好業績です。

今回この好業績がはげ落ちた訳であり、果たしてどうなるでしょうか?
それとも日銀・年金資金で買い上げるのでしょうか?

日本の株式市場にも業績不安という赤信号が点灯しています。

 

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