3%を超える急落を演じたトヨタと円高恐怖

投稿者: | 2016年04月11日 05:12

今日の日経平均は70円余り下落の15,751円で終わりましたが、【トヨタ】は189円安、率にして3.46%の急落を演じ5,278円で終わり年初来安値更新となっています。

消費関連では、【三越伊勢丹】株が安値を更新しており、【高島屋】は安値まであと1円というところまで売り込まれていました。
また中国爆買い関連での【ラオックス】は3円安、率にして2.59%安で終わり消費関連銘柄が総崩れ状態になっていたのが分かります。

所謂、外人が保有する銘柄が売られ、外人が持っていない小型銘柄に買いが集まっている相場になっていますが、ではこの転換はあるのでしょうか?

今の相場は、外人による「日本株式会社」売りとなっているもので、これは売りきるまで続くと見て間違いなく、あと最大で10兆円規模の売りが入れば売りは止まるのかもしれませんが問題は「円高」です。

円高が進めば、今まで円安メリットで買われてきた輸出関連株の業績が減益になり下方修正され業績では買えない事態になるのです。
【トヨタ】は1ドル1円の円高が進めば400億円が吹き飛ぶとも言われており、既に想定レートより10円円高になっていますので、4,000億円利益が減ることになります。
今後一ドル100円突破があればあと2,800億円の利益が吹きとびますので合計で6,800億円もの利益が減ります。
これはあくまでも単純計算であり、実際には差が出るかも知れませんが、少なくとも【トヨタ】は大幅な減益になるのは避けられず、これは【パナソニック】や他のメーカーにも言えることなのです。

業績では株は買えないとなるとでは何があるでしょうか?
今の小型株相場がいくつくところまで行けば後は暴落しかありません。
所謂マネーゲームが終わった時、トヨタ等への優良大型株へのシフトが出来なければ相場は総崩れ状態になります。

また【三井住友】株が2.03%下落の3135円となっており金融株への売りも止まらず、【三井住友】、【みずほ】が安値を更新するようなことになれば、それは相場が本格的に崩れることになります。

トヨタ株・消費関連株・メガバンク株

円高が進めば、果たしてどうなるでしょうか?

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