全面対立となったTHAAD問題と為替・株問題

投稿者: | 2016年04月06日 03:08

中国の習国家主席が「核安全保障サミット」の際の米中首脳会談の際に、オバマ大統領に、米国陸軍が韓国に配備する”THAAD”システムにつき、「絶対認めれない」と指摘していたと報じられていますが、このTHAADシステムは”今は”北朝鮮向けとなっていましても、プログラムを追加(修正)すれば、対中国にも使えるミサイルシステムであり、習国家主席が人民解放軍の言葉として断固反対と述べるのも無理はありません。

THAAD(Terminal High Altitude Area Defense missile)、日本語読みではサードミサイルとなりますが、弾道弾迎撃ミサイルシステムとなり、これが朝鮮半島(韓国)に導入された場合、標的は北朝鮮だけではなく中国も当然入る訳でわり、ことは中国の弾道ミサイル破壊にもつながるために、中国は韓国抱き込みを図り朝鮮半島配備が出来ないようにしていましたが、朴大統領の豹変で、急遽、対北朝鮮向けとしてTHAADシステムが韓国に導入されることになったのです。

中国からすれば韓国に裏切られたとなっており、中国共産党上層部の怒りはかなりのものであると言われており、仮にこのTHAADシステムが韓国内で実戦配備された場合、中国は韓国との関係を一ランク下げるか、裏切り者として韓国を経済面で締め上げる(徹底的に攻撃する)ことになるかもしれません。

また、対アメリカではアメリカの要請を全く聞かず、南シナ海で基地建設を急ぐでしょうし、北朝鮮への裏からの支援を継続することになるかもしれません。

アメリカは今、アジアで緊張を高める政策を行っており、今後米中の偶発的な軍事衝突もあり得ます。
勿論米中の全面対決にはなりませんが、フロントラインで争いが起こり、双方に死者が出るような戦闘に発展した場合、世界の金融市場は大変動をすることになります。

今、中国は原油輸入を増やしており、かつ用船を活発化させていると言われており、ある意味中国は戦闘準備は整いつつあると言えます。

米中軍事衝突は大統領選挙にも影響を与えますが、オバマ大統領はあえてそれをやってのけるのかどうか。
複雑な思惑が重なり合っていますが、仮に米中衝突が起こった際には、金が暴騰し、ドルは急落し(円高)、株は暴落することになります。

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