現在、スイス・バーゼルにて開催されています宝石・時計フェア(バーゼルワールド)に来ておりますが、昨年に比べ今年は20%程来場者が少ないと専門家は指摘していました。
昨年は15万人程の来場者となっていたと言われていますので3万人程減ったことになります。
世界一のハイクラスの宝石フェアとも言われるバーゼルワールドであり、世界中の業者が集まり世界一のコンベンションと言われていますが、既報の世界二大オークション会社への参加者減少もあり、明らかに異変が起こっているのが分かります。
また中国人の来訪者が大幅に減っていると言われてもおり、実際にホール会場を歩きましてもアジア人は少なく、中国経済不況だけではなく、アジア経済が落ち込んでいるのが分かります。
(ある業者はシンガポールが悲惨な状況になっておりシンガポールから撤退すると述べていましたが、シンガポールは昨年中ばから不動産バブルが崩壊してきておりそれが深刻化してきているのだと言えます。そしてその業者はシンガポールの代わりとして日本を考えているので協力して欲しいと言われており、今後アジア市場向けの窓口にギャラリープレシャスグループが選ばれることになるかもしれません。)
それにしましても開催期間7日間で2万人も来訪者が減るとなるとしますと一日あたりに直せば3000人近い来訪者減となりいくら大きな会場でもかなりの減少と言えます。
超有名宝飾メーカーの中には既にリストラをはじめたところも出てきていますが、今後<勝ち組・負け組>に分かれた「戦い」がこれからし烈になり、勝ち組が負け組の市場・富を奪い去るという状況になるはずであり、戦いとしては魅力的となりますが、気を付けなくてはいけないのは<勝ち組>になったからと言って安心していれば、他の勝ち組に飲み込まれてしまうことです。
日本にいては世界で何が起こっているかわかりませんが、現地に来て専門家と色々話をすることで表面化していない生の「情報」に接することが出来ます。