ブルンバーグは2月の香港でのアパート(マンション)の販売戸数が一年前に比べ70%も激減したと大見出しで報じています。
2月の販売戸数 1,807戸(一年前:6,027戸)
今年1月には2045戸の販売となっていましたので、それより更に減少していることになります。
価格は昨年9月のピーク時に比べ10%落ちているとされており、購入希望者はもっと安くなることを待っているとされていますが、上がりきった香港不動産価格であり、今後30%~50%下落しましても何ら不思議ではありません。
今や香港には投資収益では利回りが2%を下回る物件も多くあり、通常の適正不動産利回りである10%を大きく下回っており、今後投資収益だけを考えれば、香港不動産価格は半値以下になりましても不思議ではありません。
不動産の投資収益は値上りを勘案しない場合、利回りは最低でも10%ないとプロは買いません。
未入居リスク等を勘案した場合、10%以下ではリスクが高いからです。
(一部地方都市では15%~20%ないと買わないという不動産のプロもいます)
香港中心街やニューヨークのマンハッタンでは土地が少なく、このため利回り10%などあり得ないとも言えますが、不動産不況の時にはそのあり得ない利回りが出てきます。
また反対に不動産バブルの時には2%を下回るあり得ない利回りも登場します。
今は不動産バブルがはじけ始めたばかりであり、今後利回り5%を超える物件が多くなり、最悪の時には利回り10%を超える物件も多く出てくるはずです。
70%も激減したアパート(マンション)取引が示唆する先にはいったい何があるでしょうか?