週明け月曜日、ヨーロッパ株が急落しています。
ドイツ(DAX) -2.46% 9057
イギリス(FT) -1.81% 5741
フランス(CAC) -2.35%
ヨーロッパ株指数は2014年10月時の水準にまで売られていますが、売られているセクターは銀行です。
静かな「取り付け騒ぎ」が起こっているのです。
ヨーロッパではマイナス金利の影響で銀行の収益が悪化しており、景気の悪化を受けて貸し出しも出来ず、国債は低金利で運用出来ず、結果不良債権処理が出来ず、不良債権が増え続けているのです。
特に、ギリシャ株が大きく売られており、ギリシャ銀行がデフォルトをするのではないかとのうわさも出てきている中、政治的にもとんでもない事態が起こっているのです。
EUが移民・難民問題でギリシャに3ケ月以内に移動の抑制策を出すように指示をしており、これができないのであれば、ギリシャから出てくる者はEU域内の自由行動を制限するとする案がEU内部で検討されているのです。
これはEUの域内自由行動を定めた条約に違反することであり、即ち、EUが分裂する切っ掛けにもなりかねない事態なっているのです。
ヨーロッパの銀行株の急落が拡大していけば、市場メルトダウンにまで発展します。
*現在の日経平均先物は340円安の16,660円となっています。