日経平均は12円安と小動きでしたが、売買代金は昨日の1兆8000億円台から今日は1兆6783億円と1兆6000億円台にまで落ち込み、一段と低調な売買となっています。
値上り銘柄数も1029銘柄と値下がり・変わらず銘柄数(942銘柄)と拮抗しており、市場が方向性を無くしているのが分かります。
売り買いとも閑散となるのは通常は「夏枯れ相場」となりますが、今は夏枯れではなく、積極的に買い上げる材料がないことが低調の原因となっています。
売り込めば日銀がETFを700億円余り買うとなっており、売り込むことも出来ず、結果、見送りとなっているのです。
消費支出も減り企業業績も悪化を続けている中、株価を上げる材料が金融緩和だけであればさすがに買い飽き気分も出てきます。
「またか」となるからです。
日経平均が2万円を超えている時に買いまくった個人は今や20%、30%の損を抱え、これが信用取引であれば最大3倍まで取り引き可能となりますから、60%~90%の損を抱えて身動きが取れない状況になっているのです。
暴落すれば値ぼれ買いも入りますが、今のようなレンジ相場、しかもそれが長く続けば買う意欲もなくします。
膠着状態に陥った相場が今後どのような展開をするか、また詳しく解説させて頂きますが、「歴史は語る」となれば方向は一つしかありません。