市場を混乱させ始めている日銀ETF購入(倍増)

投稿者: | 2016年08月05日 08:26

日銀が決めた上場投資信託(ETF)の買い取り額を年間6兆円に倍増させる政策が市場を混乱させ始めており、今までは一日359億円、年間3兆円分を購入していましたが、それを倍増の一日あたり700億円にするとなっており、ETF市場を独占するのではないかと見られているのです。

日経新聞は「中央銀行による市場独占への懸念は拭えない」と報じる程、この購入額倍増は専門家の間で懸念されているのです。
僅か700億円ではないか、との見方もありますが、この700億円は売りが入らない買い一方通行のオーダーであり市場からETFを吸い上げ続けていけば、市場は一体どうなるでしょうか?
日経平均採用銘柄(225銘柄)で寄与度の高い値がさ株だけが上昇するとなり、極めて株価がいびつになるのです。
低位の大型株は蚊帳の外に置かれますが、値嵩上位25銘柄は集中して買われることになり、これら高い株は益々高く、安い株は益々安くとなり、中低位株を好む個人投資家は相場の蚊帳の外に置かれることになるのです。

日銀による市場介入は最高レベルに達していますが、国債も日銀、株も日銀となれば、これはもはや自由主義の国ではなくなります。
金融市場が国営市場となるからです。

日本は究極の管理された市場に移行しつつありますが、市場は世界に開かれており、この日銀による市場支配(独占)に世界の投機家はどう立ち向かうでしょうか?

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