日経平均は244円安の16,391円と安値引けをしており、極めて場味の悪い状態となっています。
値下がり銘柄数は1459銘柄、値上り銘柄数は411銘柄となり圧倒的に値上り銘柄数が少ない状態になっていましたが、中でも【トヨタ】が101円安の5,696円で終わっていたのは注目されます。
日本最高のエクセレントカンパニーである【トヨタ】が下げ止まらないのです。
今、金融市場は極めて不安定な状態にありますが、その理由は一ドル100円突破が想定される円高懸念であり、これ以上の円高になれば企業業績が大幅に悪化し、赤字に転落する企業も多く出てくるのは避けられず、そうなれば税収もさることながら、収めた税金を還付しなくてはいけないとなり、業績不振でただでさえ税収が不足するところに更に数兆円の還付金請求が来た場合、財政に大きな穴があくこともあり得ます。
円安バブルが終わった今、企業は今大慌てとなっていますが、今後一ドル90円台の円高が定着した場合、トヨタですら利益が出ないとなりかねず、一ドル80円ともなりますと空前に赤字になり、収めた税金数千億円の還付というとんでもない事態になりかねないのです。
下げ止まらないトヨタ株はそのような事態を想定しているのかも知れません。