大手デパート5社の6月の売上高が発表されすべて減収となっていると発表されています。
大丸・松坂屋 -7.1%(外国人向けは30%減少)
三越伊勢丹 -5.3%(国内デパート分野)(外国人数は+10%、客単価は-30%、売上は-26.5%)
そごう・西武 -3.4%
高島屋 -2.5%
阪急・阪神 -1.8%(2ケ月連続マイナス)
<爆買い>が消滅してきており、具体的には客単価が大きく落ち込み免税売上が【三越伊勢丹が26.5%減少、大丸松坂屋が30%減少】となっており、もはや爆買いとは言えない状態になってきているのが分かります。
この中で、注目されますのが【三越銀座】店の売上不振です。
6月 -11%
伊勢丹新宿本店は<-5.7%>、三越日本橋店は<-3.7%>となっており、三越銀座店の減少が異常な程大きくなっているのです。
これは中国向けシフトの影響が大きいと言えます。
銀座三越店に行けば分かりますが、やたら中国語のアナウンスが大きく流れており、ここは中国か?と思う程ですが、ところが、上海にあります日系デパートに行きましたが館内放送は殆どなく静かな店内となっておりさすが高級感あるデパートとなっていました。
ところが日本ではこれでもかという位、中国語の館内放送が流されており、今や日本のデパートには高級感がまるでなく、安物ショッピングモールのような館内放送がされるようになっており、これでは高級日本人マダムは消えるでしょうし、中国人富裕層も敬遠する筈です。
中国人は外国の環境も楽しみに来ている筈であり、これでもかという位、中国を出せば彼らは敬遠するのも当たり前です。
日本のデパートが安物客に占拠される前に早く方向転換しませんと、全店ベースでの売上高が10%を超える減少となる事態に陥ることもあり得、そうなれば固定費が上がっている今、営業赤字に転落し株価はさらに大きく下がることになりかねません。
今後更に進む円高・元安(人民元は5年来の安値になってきています)では中国人の購買力も落ちてきますので高額商品の売り上げは更に減ります。
そこに日本の株安が直撃すれば、今度は日本人富裕層の購買力も落ちてきます。
いわば、ダブルパンチとなるのです。
今後、日本のデパートが経営不振に陥り、中国人による買収という事態になる日も来るかも知れません。