沖縄で起きました米軍関係者による殺人事件はオバマ大統領訪日前という最悪のタイミングで発生しており、外務大臣と防衛大臣が慌てて駐日大使と米軍幹部を呼んだのもわかります。
今回の事件で特殊なのは犯人が白人なのか黒人なのかアジア人なのか、顔を全て隠し肌の色を見せないようにアレンジ(配慮)している点です。
これが何を意味しているのかは、大方の国民はわかりますが、そこまでして隠さなければいけないのは外交的配慮といえるのかどうかとなります。
沖縄でこのような事件が起こるたびに沖縄基地問題が出てきますが、基地があるから犯罪が起こるのかどうかという議論になれば、大和の人間は違うとなり、琉球(沖縄)の人からすればそうだとなり、結果、意見が分断され、琉球(沖縄)の人からすれば、やはり大和の人間は冷たいとなります。
駐留アメリカ軍司令官は犯人はアメリカ兵ではないと述べていましたが、元海兵隊員と言われており、今も基地に勤めているアメリカ人であり、日本側からすれば米軍関係者となります。
*だからこそ、駐日大使を外務省に呼んで抗議しているのです。
司令官の発言は責任回避ととられかねない発言であり、沖縄県人の怒りをさらに増すこともあり得ます。
外交的に最悪のタイミングでこの事件が発生しており、これがサミット前に沖縄で大規模な反基地集会やデモに発展すれば、オバマ大統領がどう対応するか注目されます。
サミットで日本に来ているのなら広島をキャンセルし沖縄に行き、事件の遺族と面会し謝罪するというウルトラCもあり得ます。
これをやれば沖縄の批判は一気に沈静化することになりますが、果たしてどうでしょうか?
広島を取るか沖縄を取るか。
後はオバマ大統領の判断一つとなりますが、レガシー作りとなれば沖縄謝罪訪問が最高のレガシーとも言えます。
沖縄の一人の若い女性の命を尊ぶ大統領となれば末代にまでその名は残るからです。