アメリカの株式市場では、テクノロジー・金融に集中して投資をしていた資産運用会社からの投げ売りが空前の規模に膨らみ、持ち株を減らしてきていたヘッジファンドはさらなる空売りや実弾売りを浴びせていると金融専門会社は顧客に説明しています。
ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクでは、ほぼ前代未聞と言える取引水準を経験したとされており、デスクの取引水準は10段階で9.5に相当し、全米の証券取引所で200億株(平均は150億株)もの取引がされています。
売りですが、テクノロジーと金融銘柄に集中した資産運用会社からの売りが最も激しかったとされています。
まさにメルトダウン状態にありますが、では今後も売り込まれるのでしょうか?
トランプ関税は突然出てきた悪材料ではなく、もう数ケ月前から指摘されていた事であり突発的事象ではありません。
ウォーレン・バフェット氏が株を売り現金化していましたが、これは単純で株が異常に高い水準にまで買われていたからなのです。
今慌てて株を投げ売りしている機関投資家はいわば素人であり、株価収益率、利回り等を勘案すれば、株は買いではなく売りであったのは自明の理だったのです。
どうしても株が買いたい向きは保険として、ベア型ETFと金ブル型ETFを買っていましたので、今回の急落でも利益を確保されています。
今後ですが、半導体関連が最注目で、何度も解説しましたが、エヌビディア株は100ドルの大台を割ってきましたが、リスクを取れる投資家はここから買い下がり、10%なり15%反発した時に売り逃げる戦略もありとなります。
勿論、年末には50ドル以下になっても驚きはしませんが、エヌビディアや半導体株はこれからも必要とされている企業であり、暴落してきた今、買いやすいのも事実であり、リスクの裏には利益がある訳であり、これから目をつむって買うのも一理あります。
リスクはありますが、それに耐えられる投資家には面白い局面です。