マンスリーレポート 2024年新年号 2.韓国の実態

投稿者: | 2024年01月03日 05:20

昨年、2度、ヨーロッパ行きの乗り換えの際にソウルで一泊し、人気のある明洞地区に宿泊しましたが、ものすごいギャップに驚きました。
一回目はウイスティンホテル、2回目はロッテホテルに宿泊したのですが、両方とも室料が日本の高級ホテルを超えていたのです。
韓国は物価も安くあらゆる面で先進国である日本より劣ると思っていましたが、それが間違いであると分かったのですが、その認識誤りは空港から始まりました。

まず、仁川国際空港が半端ない洗練された空港になっており、一般部分も航空会社ラウンジも日本をはるかに超える豪華でかつ広く作られており、比較できるところとすれば、ドバイ空港となります。
中近東随一の豪華さと規模を誇るドバイ空港とエミレーツ航空のラウンジには適いませんが、それに匹敵する天井の高さ、豪華さとなっていたのです。

この時点では、アジアのハブ空港として存在感を高めている仁川国際空港ならと思っていましたが、ホテルに入るなり、この豪華さは一体どうなっているのか、となったのです。
即ち、空港とホテルが同じレベルになっておりそこには無理が生じていないのです。

韓国はここまで発展しているのかとなり、夜に明洞を歩いてみましたが、そこでも驚くべき光景を目にしました。
露店で売られていたのが「ロブスターの半身焼き」だったのですが、価格が20000ウォン。
日本円で2200円程となります。
露店でロブスター焼きに2200円?
韓国人の若者も外国人観光客も並んで食べていましたが、日本の夜店でもし2000円を超えるものを売れば、まず誰も買いません。
先日夜店で今まで500円だったものが700円、800円に値上がりしていてとても買えないと嘆いていた日本人の投稿がありましたが、韓国では2200円のロブスターに列?

韓国の一人当たりのGDPが日本人を抜いたと報じられていましたが、差はさほどありません。
にも拘わらず、この差は一体どういうことなのか?となり、1月11日から今度は3泊でソウルにいき、本格的に韓国経済の実態を調べてこようと思っています。

それよりまず経済統計を見てみたいと思います。

12月28日付け KOREA WAVEにて解説されたことですが、負債危険指標である【債務・GDPギャップ】は国際決済銀行の発表によれば、韓国の債務・GDPギャップは12.1ポイントとなり、日本の16.5ポイントに次いで世界第2位となっているのです。

国際決済銀行は2016年の【債務・GDPギャップ】を基準に国別民間信用危険の累積程度を評価し【債務・GDPギャップ】が10ポイントを超過すれば、危険段階に分類し、【債務・GDPギャップ】2ポイント以上10ポイント以下は注意すべき段階としているのですが、今年第2四半期基準で韓国と日本を除けば【債務・GDPギャップ】が警報水準の国は存在しないとされ、日本と韓国は危険水位に入っていると見られているのです。

因みに、韓国の【債務・GDPギャップ】は2021年第1四半期は17.3ポイントで世界9位でしたが、2021年第2四半期は17.1ポイントで5位になり、2021年第4四半期は16.6ポイントで3位になっているのです。

韓国の【債務・GDPギャップ】自体は下記のように着実に縮小してきていますが、他国は急速に改善してきているのに比べ、緩慢とされています。

17.3→17.1→16.6→12.1

       2021年第1四半期 2021年第4四半期
香港       35.2ポイント⇒ -10.8ポイント
スイス      28.7ポイント⇒ -1.2ポイント
タイ       25.5ポイント⇒ +9ポイント
フランス     20.8ポイント⇒ 11.9ポイント
マレーシア    18.5ポイント⇒ +8.8ポイント
ノルウェー    18.3ポイント⇒ -46.3ポイント
サウジアラビア  17.8ポイント⇒ -0.7ポイント

今や国際決済銀行の分類では、日本と韓国だけが警報水準となっており、韓国は2024年の早い段階でこの警報級レベルから脱出することを計画しているとされており、仮にそれが実現されますと日本だけが最悪の状態になるとなります。

債務問題を解決しながら経済成長を遂げるのはかなり難しいのは確かですが、世界的にどのように見られているかを重要視すれば、韓国が【債務・GDPギャップ】警戒レベルからの脱出を急ぐのは理にかなっていますし、外国からの投資を呼び込むにはどうしても警報レベルから抜け出す必要があると言えます。

この【債務・GDPギャップ】を解消しながらGDP成長を成し遂げるには海外からの資金を呼び込むのが最も簡単で上記の国々は、観光客を受け入れることに成功し、海外からの投資を引き寄せたとなります。
タイなどはその最たるものと言えます。
今やアジアで投資ブームが起こっているのはタイであり、マンションの建設ラッシュとなっており、しかもその価格は数千万円以上となっており、日本と余り変わらないようになってきています。
今後韓国が【債務・GDPギャップ】をマイナスにまで持ち込めば、世界から観光客を呼び込み、更に高級ホテルも建設され、日本をどんどん追い抜くことになるかも知れないと思っています。

ところが、もう一つの経済統計では、韓国人の個人債務残高が膨れ上がってきており、個人破産も急増してきており、今の経済は到底維持できないという指摘も出てきているのです。
即ち、今一見好調に見える韓国経済も実は張りぼてであり、いずれ破綻するというものです。

また、国家の存亡危機と言われる数字もあります。

韓国の合計特殊出生率が、昨年4-6月期には0.70にまで落ちてきているのです。
今の人口を維持するには2.06が必要とされていますが、それを大幅に割り込んできており、このままいけば韓国の人口は消滅することになるとも言われているのです。
*合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計した数値。

2022年 通年 0.78
2023年1-3月期 0.81
2023年4-6月期 0.70
通年予想   0.60台?

日本の2022年合計特殊出生率は1.26と悪いながらも韓国よりはるかにましな数字となっています。

人口動態からすれば韓国は、国が消滅する(韓国人が消滅)しかない方向に向かっているとなり、韓国政府は抜本的な対策を打ち出す必要があると言えますが、ここまで数字が悪化してくれば、国の存亡にかかわる非常事態とも言えますが、不思議と韓国内では警戒する向きはいないように見受けられます。

一体どうなっているのか、これは実際に見分するしかないと判断し、3泊で韓国に行き、実態を調べてきたいと思っており、その結果はまたブログでご報告させて頂きます。

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