ワールド・ゴールド・カウンシルが11月1日に世界の中央銀行による第3・四半期の金購入量は399トン(約200億ドル相当)と過去最多だったと発表しています。
世界中の金の需要は1,181トンと一年前に比べ28%増加しており、本来なら価格を押し上げる筈ですが、
金価格連動型の上場投資信託(ETF)が大量の金を売却したために、第3・四半期の金価格を8%押し下げたとされています。
中央銀行の年初来の金購入量は673トンにも上り、過去最多を記録しているとされており、公表ベースでは
【トルコ中央銀行】は46.8トンもの購入し、一年前に比べ300%余りも激増させています。
世界中の中央銀行は価格に関係なく、「ユニバーサル通貨」として金を積み増しており、これは中国・ロシアも同様であり、中国・ロシアは産金国ではありますが、世界中から金を購入していると見られています。
ドル現金・債券で外貨準備高を積むのではなく、世界中どこでも換金できる「金」を積み増しており、これは来年に世界中が大恐慌に陥り、金融市場が大混乱した際に、自国通貨を防衛する際に金を売却すれば良い訳であり、または金本位制にすればよい訳であり、これからも、中央銀行が金を積み増す動きをすることになり、これが金価格を下支えすることになる筈です。