IMFが発表しましたレポートに衝撃が走っています。
「債務不履行の可能性がある企業債務は22021年に19兆ドルに上る可能性がある」
日本円にして、2000兆円にも上る債務不履行となるとしているのです。
所謂、ジャンク債がこれから急増するのでしょうし、ウイーワークを支配下に置いたソフトバンクもジャンク債に格下げされ破綻候補となる
のかも知れませんが、世界的に名の通った大企業が破綻リスクにあると言えます。
その理由は過剰債務です。
金融緩和、低金利ということで、借りるだけ借りて事業に回している企業が多くありますが、信用がある大企業はほぼ1%を下回る金利で
借り入れており、この債務が膨れ上がってきているのです。
その借り入れた資金を自社株買いに充てたり、不動産購入、ファンド購入に充てているとも言われており、第一次リーマンショックの時のように、どこかで大きな破綻がありますと金融市場はひっ迫し、借り換えが出来ない企業が出てくることもあり得ます。
それが連鎖し始めますと金融市場で許容度がなくなり破綻の連鎖が進みます。
ソフトバンクの格付けは日本基準で<A->となっており、仮に2段階格下げとなれば、<BBB>となります。
<BBB>だから危険という訳ではありませんが、リスクはそれなりにあるとなり、Visionファンドの資金状況次第では資金繰りに危機的状況が発生するかも知れません。
今回、ソフトバンクグループは、資金繰り破綻の危機にあった【ウイーワーク】に更に1兆円を入れるとなっていますが、企業価値8000億円に1兆円つぎ込んで大丈夫なのか?となります。
合計で2兆円以上をつぎ込み回復を狙うのでしょうが、【ウイーワーク】幹部もやめ、更に従業員を2000人以上解雇するとなっており、この買収を切っ掛けに、幹部から末端まで数千人が辞め、ライバル企業に移ることもあり得、そうなれば世界中に展開するウイーワークの維持・管理が出来なくなる可能性があり、事業そのものが崩壊することもあり得ます。
結果、2兆円が消滅することもあり得ます。
13兆円を超える借金があるソフトバンクで、そこで2兆円の損失となれば、ジャンク債になるのは避けられず、そこから信用不安が出てくえば、ソフトバンクグループはあっという間に崩壊することもあり得ます。
また、ソフトバンク傘下の企業がインテルから訴えられていますが、理由は特許を買い集め、不当な要求を繰り返しているというもので、
この裁判の行方もアメリカでは注目されています。