インドの経済が異常な姿を見せてきてり、今後とんでもない事態に発展するかも知れません。
「シャドーバンク(影の銀行:ノンバンク)」
インドでこの「シャドーバンク」が経営危機に陥り、融資が出来なくなってきており、この影響を受けて自動車販売台数が激減してきているのです。
5月 -20.55%(18年振りの大幅な減少)
ところが7月は更に落ち込み、なんと30%以上も減少したのではないか、とされているのです。
ノンバンク金融会社で大手の【インフラストラクチャー・リーシング&ファイナンシャル・サービシズ】が昨年末に債務不履行となり経営破綻した影響でノンバンク全体に信用不安が高まり、自動車販売用の融資が下りなくなってきているとされているのです。
銀行融資が通らない信用がない個人が審査が緩く、しかしながら金利の高い「シャドーバンク」を使い購入していたもので、この面では自動車販売を無理にかさ上げしていたとも言え、アメリカで破綻し、リーマンショックの引き金になりましたサブプライムローンとそっくりの構造と
なっています。
このローンが通らないことで自動車販売台数が減り、このため過去1年半の間に倒産したり事業をやめたディーラー数はインド全体で286社に上ったとも言われており、このため在庫が急増し、 通常のディーラー在庫は<21日分>と指導されているようですが、実際には<60日分>にまで高まっており、二輪車に至っては<90日分>まで在庫が積み上がっているとされているのです。。
今、インドの銀行業界で1500億ドル、円換算で16兆円もの不良債権を抱えていると明らかにされていますが、実際にはこの数倍もの不良債権があるとされており、ノンバンクを加えれば最悪インド全体で100兆円を超える不良債権があるかも知れず、これがさく裂すればインド経済・金融市場が崩壊することもあり得ます。
インドの自動車産業がどうなるかという次元ではなく、インド経済・インド金融市場が崩壊する可能性すらありますし、インドの自動車産業にどっぷりつかっている日本の自動車メーカーがありますが、とんでもない事態に陥るかも知れません。
殆どの投資家が見落としているインド金融危機問題ですが、恐ろしい結末を迎えるかも知れません。