国際問題(イラン大統領の訪米と中東問題)

投稿者: | 2016年09月12日 09:15

イランのロウハニ大統領が国連総会に出席するために訪米すると発表されており、この際にオバマ大統領と会談するのではないかと言われています。

イランを巡っては既報の通り、ロシアとの関係が深化しており、さらに宗教指導者ハメネイ師の強硬発言もあり、アメリカにとっては極めて厄介な状態になりつつあり、ここはオバマ大統領がニューヨークで会談してこれ以上話をややこしくしないようにと諭すしかありません。

ただロウハニ大統領はイランの実権を握っておらず、最高宗教指導者であるハメネイ師がさらに強く出てきた場合(核合意の実情の暴露)、アメリカは【イラン核合意】の裏側を暴露されとんでもない事態に陥ります。

もしイランがそのような態度をとるのであれば核合意違反として、イラン核施設を空爆するとアメリカなら脅すのでしょうが、イランはその時にはロシア製のミサイル防衛システムである<S400>を配備しており、さらにはイラン北西部にありますハマダーン空軍基地にはロシア軍が駐留しており、戦闘爆撃である<スホイ34>と核弾頭を搭載できます長距離爆撃機<ツポレフ22M3>がアメリカ空母を叩く準備が整っているはずであり、アメリカはイランを攻撃することなどできません。

そして人質です。

【イラン核合意】を受けて経済開発として西側から数千人がイランに渡り滞在していると言われており、これらを人質として核施設に連行していけばどうなるでしょうか?

アメリカは手出し出来ません。

イランは今やアメリカが強く出れないことを前提にロシアとの関係を強化しており、さらにはサウジアラビアとの関係は複雑ですが、ロシアを仲介役にして歴史的和解がすすむかも知れず、世界からして原油問題、核問題、ミサイル問題等々目がはなせない国となっています。

イラン核合意を受けて本来ならすでにアメリカ、イランのトップ会談が数回実現していても不思議ではありませんでしたが、今まで一回も行われておらず、本来ならこの方が不思議な事態と言えます。

さてどのような会談となるのでしょうか?

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