不動産バブル状況と香港事情

投稿者: | 2016年08月27日 09:39

関東の温泉地である熱海にあります【ホテル水葉亭】が8月末で営業を終了すると報じられていますが、このホテルは熱海市内有数の大規模ホテルとされており、更には同じ8月末に【熱海後楽園ホテル「みさき館】の営業終了することが決まっており、日本有数尾の温泉地熱海が今大きく揺れています。

今後のホテルの利用は決まっていないとされていますが、中国資本が買収したのかも知れません。

今、中国資本は日本人がとても理解できないような価格で旅館・ホテル・保養所を買収しており、和歌山県南紀白浜でも一年前から売りに出ていました最大規模のホテルを中国資本が買収しましたが、その額は驚くべき額となっており、そのような金額で買って利回りなど到底考えられないとなりますが、今回会いました香港の銀行家の話では、今、中国の保険会社は数十兆円の余裕資金を持っており、2%でも回れば十分という考えで、かつて日本が世界の不動産市場を席捲した時のように今世界中の不動産を買いまくっているのです。

NYの名門ホテルを買収したのも中国の保険会社でしたし、ホテルチェーンもそうであり、今、世界中で中国の保険会社旋風が吹いていると言えますが、老朽化した温泉ホテル・旅館を手当たり次第買収しているのも裏では中国の保険会社の資本かも知れません。

ところが、今、東京銀座の土地を見ますと先日売買されました中央通りに面しています土地は一坪2億円となっており日本人が購入したようですがこれではとても中国人は手が出ません。一坪2億ではどのようなビジネスをしましても利回り採算に乗らないからです。

世界中で投資採算にあう不動産物件が極めて少なくなってきていますが、これは異常な低金利政策が長く続いたためであり、今、不動産分野では完全に狂っている(バブル)としか言えない状態になっていますが、お金がある以上金融機関は使わないといけない訳であり、売っては買って益出しをし、そのお金に更にお金を足してまた次の物件を買ってを繰り返し「富」を生み出しているのですが、この循環はいつかは途切れます。

その時はいつかとなりますが、アメリカの利上げとなるはずです。

アメリカの不動産も完全にバブル状態になっており、いつ崩壊しましても不思議ではありません。

香港の不動産も今や空き物件が増えてきており、ビルの利回り採算が低下しており、この採算低下も物件価格上昇後のレント上昇と売り上げ不振後の経営悪化で起こっており、たちが悪いと言えます。

今、香港では中小店舗の空きが多くなってきており、底辺からじわりじわりと景気の悪化が見て取れますが、その最もよくわかる事例はマッサージ店の不振です。

いつも地元・外国人で賑わっていました地元のマッサージ店がガラガラとなっており、閑古鳥が鳴いている有様には驚きました。

景気の悪化から香港人が萎縮し余裕をなくしているのです。

またある試算では中国の不良債権額は200兆円にも迫ると指摘され、日々その額は増え続けており、今後の景気の悪化から毎日数兆円増え続けているかも知れません。

方や数十兆円の投資資金があり、方や200兆円もの不良債権がある今の中国はいびつな天秤に乗っているとも

言えますがこの天秤棒がいつ折れるか。

次回香港にいく日は当分先になるでしょうが、その時の香港の姿は一体どうなっているでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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