56%台にまで落ちたマンション契約率(東京都区部)と景気

投稿者: | 2016年08月16日 05:25

不動産経済研究所が発表しましたマンション市場動向調査によれば、7月の東京都区部のマンション契約率は<56.5%>と7月としては2008年以来の低さとなっています。
首都圏全体では<63.3%>と一年前に比べ<20.4ポイント>も落ち込んでおり、首都圏全体でマンション不況となっているのが明らかになっています。

そもそも首都圏のマンション新規発売戸数は一年前に比べ<-30.7%>の3317戸となり8ケ月連続で減少しており、この3317戸は2009年の3230戸以来の低い水準となっているのです。
本来なら完売しても不思議ではない戸数しか販売していないにも拘わらず、首都圏で36%以上、東京都区部では44%余りが売れ残っており、マンションが売れていないとなっているのです。

大手マスコミ等では絶対に報じられないでしょうが、月間発売数・月間契約率から見るマンション市場は今や大不況とも言え、デパートの不況・家具店の赤字もマンション不況と関連しており、今や消費の現場では、「爆買い」の消滅もあり、異常事態に陥りつつあると言えます。

政府発表のGDPプラス成長を多くの投資家が無視したのも、実感として経済は悪化していると認識しているからなのです。

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