先日、日経新聞は、国際金融市場でドルが不足するのではないかという懸念が強まっていると報じていましたが、これは以前にこのブログでお知らせした通りです。
今、世界の短期市場で金融機関がドルを借りる際の金利が上昇してきており、リーマン・ショック後の混乱が続いていた2009年以来、7年ぶりの高水準に上昇しているとマスコミは報じており、ジャパンプレミアムが拡大し、今後邦銀が短期ドル資金を取り入れることが出来なくなる事態もあり得ます。
この場合、外貨準備高から回すのか、手持ちのアメリカ株やドル債を売却して資金調達する必要が出てきますが、邦銀が海外金融機関から調達してまた貸ししている額は外貨準備高を遥かに超える額と言われており、一旦信用を失った邦銀に返却要請が殺到した場合、邦銀は
即死するしかない状態に陥ります。
ジャパンプレミアムが消滅するのか、それとも今後更に拡大し限界値に達するのかですが、イタリア・ドイツの金融機関の経営問題が片付かない限り、ドル不足は続きますので、今後もじわりじわりと上乗せ金利が拡大していくことになるかも知れません。