3ケ月連続悪化している景気と株式

投稿者: | 2016年07月10日 08:35

6月の日本の景気が3ケ月連続して悪化していると相次いで発表されています。

【内閣府:景気ウオッチャー指数】 5月に比べ-1.8となり≪41.2≫
           *水準としては2012年11月以来の低さ
           *2~3ケ月先行き 5月に比べ-5.8となり≪41.5≫

【帝国データバンク:景気動向調査】 5月に比べ-0.5となり≪41.3≫

内閣府の調査は全国の商店主・タクシー運転手に聞き取り調査したもので、帝国データバンクは、1万471社に調査したもので、この2つの調査で一般国民と企業の景況感が大凡網羅されたことになり、日本の景気の実態が今や2012年当時にまで悪化してきている姿が読み取れるのです。
ほぼ3年半前の水準にまでも戻ってしまっている日本の景気ですが、ではこの間に一体どれだけのお金が日銀から金融機関に投入されたでしょうか?
異次元緩和として空前の額が投入され、株を買い上げ、不動産を買い上げたものの、景気は失速してしまったのです。

何度も指摘しますが、金融緩和だけで景気を浮揚させたことは過去にもなく、日銀は金融調節、政府は財政出動、これがセットになり初めて
効果があるもので、今のままでは単に株を持っている外人投資家を喜ばせるだけに終わった政策と言えるのです。

そして結果として後に残ったのは、異常な低金利(マイナス金利)と景気の悪化と膨大な国債の日銀保有です。
これがどのような事態を招くか、わかった時にはすべて手遅れとなっているはずですが、それに行きつくまでに日本の景気は底抜け、じわりじわり失業者も増えてきているはずです。
外食(サービス)産業は今や空前の人手不足であり、時間給もジワリジワリと上昇してきていますが、どこかで限界点にきます。
その限界点に来た時、今度は負け組外食産業が一斉に閉店・解雇を発表するはずですが、受け皿はありません。

今の日本の景気は薄い氷の上を下を見ないでゆっくり渡っているようなもので、一人が割れ目から水の中に落ちれば、そこから一斉にヒビが入り割れ目が出来、水の中に落ちていきます。

誰も声を大きくして指摘しませんが、今や日本の景気はデフレが進み、異常事態に陥り始めているとも言えるのです。
悪化が顕在化した時、株の急落・暴落が市場を襲うでしょうが、その時には外人は持ち株を売り切ってしまっており、損は殆ど被らないでしょう。
損を被るのは株を買ったり、投信を買ったりしている個人と日銀と年金資金となります。

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