S&Pは、EUの長期発行体格付けを「ダブルAプラス」から「ダブルA」に1段階引き下げたと発表しており、今や格下げの嵐となっています。
金融市場はこのレフェレンダムショックは一過性であり、金融緩和で乗り切れるとして株・債券を買い戻していますが、実態が悪化していることを無視しており、いずれ再度大きな混乱が待ち受けている筈です。
今はまた株式市場に楽観論が広まっていますが、果たしていつまでそれが持つか。
次に崩れた時には、もう後がなくなります。
また、ジョージソロス氏は、今回のレフェレンダムショック前に【ドイツ銀行】株を空売りしていたと報じられていますが、株価急落で20~30%程は儲けたようですが、このような数字を狙ってカラ売りする筈もなく、今後出てくるであろう経営破たん等
を視野に入れているはずです。
格下げが続く金融市場ですが、それを今のところ、「無視」しており、いつかこの「咎」が大きく出て来るはずであり、今は嵐の前の静けさと言えます。