レフェレンダムショック: ホワイトカラー対ブルーカラー

投稿者: | 2016年06月25日 05:48

今回のイギリスのレフェレンダムですが、まず多くのイギリス人が「そんな馬鹿な!」と思う結果になったと言えますが、一言で言えば、「ホワイトカラー」が負けて、「ブルーカラー」が勝ったとなります。

今回の投票では、ホワイトカラーが多くいる【ロンドン】では離脱反対派が60%を占めていましたが、ブルーカラーが多く住む地区では離脱反対派が20%台になっており、離脱賛成派が80%近くに達していたブルーカラー層が多く住む地区が複数あったのです。

ただ、「ブルーカラー」層も本気でEUから離脱するとは思っていなかったという人も多くおり、流れで「離脱派」に乗ったものの本気で離脱を考えていなかった層も多く要るはずなのです。

そして最もショックを受けたのは、「どうせ離脱などしない」として棄権したホワイトカラー層です。
自分達の甘くみた行動が最悪の結果を招いたことに対して今日はとりあえず「唖然」となっていますが、数日もすれば「なんてことだ」となり、「なぜ投票に行かなかったのか?」と自責の念に駆られるホワイトカラー層が多く出てくる筈です。

多くの者が「そんなこと(離脱)などあり得ない」とたかをくくっていた中、「とんでもない事態になってしまった」となり、挙句の果てには「首相まで辞めさせる羽目になってしまった」となってしまったのです。

多くの者が誤算となったレフェレンダム(国民投票)ですが、仮にもう一度投票を行えば、間違いなく「離脱しない」という方に投票する有権者が多くになるはずです。

「ブルーカラー層」が勝った今回のレフェレンダムですが、「ホワイトカラー層」の落胆を見ながら事態は進んでいきます。

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